取組成果

SUKSK生活が市民の健康増進に
山形市では、令和元年度より市民の健康寿命を損なう三大原因(認知症・運動器疾患・脳血管疾患)を予防するために、食事(S)、運動(U)、休養(K)、社会参加(S)、禁煙・受動喫煙防止(K)に留意する「SUKSK(スクスク)生活」を提唱し、無理なく楽しみながら実践できる健康づくりを推進してきました。
SUKSK生活に関する取組や第2次山形市健康づくり計画(平成25年~令和6年)に基づいた様々な取組を評価した結果、大きく4つの成果が得られました。
SUBJECT01健康寿命と平均寿命がともに延伸
平均寿命と健康寿命の差を短縮することで、個人の生活の質の低下を防ぐとともに、医療費や介護給付費などの社会保障負担の軽減も期待でき、健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現に繋がります。
山形市の健康寿命は、平成25年から令和4年の9年間で、男性0.86年、女性0.61年延びています。また、平均寿命についても男性0.78年、女性0.53年延伸しており、日常生活に制限のある不健康な期間が短縮しています。


健康な状態を「日常生活動作が自立している」ことと規定し、厚生労働省研究班「健康寿命算定プログラム」を用いて、介護保険データから「要介護2以上」を「不健康」、それ以外を「健康」と定義し、健康寿命と平均寿命を独自に算出
SUBJECT02高齢化にもかかわらず要介護2以上の認定者が減少
「SUKSK生活」の提唱前(平成30年)と提唱後(令和5年)を比較すると、第1号被保険者(65歳以上の高齢者)数が増加している一方で、第1号被保険者に占める要介護2以上の認定者数及び認定者の割合が減少しています。

平成30年度末、令和5年度末時点における要介護度別認定者数の推移より算出
SUBJECT03SUKSK生活で対策を進めてきた健康寿命を損なう三大原因が減少
要介護2以上の認定者のうち市民の健康寿命を損なう三大原因(認知症・運動器疾患・脳血管疾患)による認定者数と認定者の割合が減少しています。

平成30年度末、令和5年度末時点における要介護・要支援認定者の主要疾患の分布状況(介護度別・年齢別)より算出(認定審査会ベース)
SUBJECT04健康ポイント事業SUKSKの登録者に行動変容あり
令和5年8月に健康ポイント事業SUKSKの登録者にアンケートをとった結果、33.9%が「SUKSKに登録して健康への意識が高まった」、55.6%が「やや高まった」と回答しています。また、88.9%がSUKSKに登録して行動の変化があったと回答しています。


出典:SUKSKアプリ登録者アンケート結果
(令和5年8月実施 回答者2,906人)

第12回健康寿命をのばそう!アワードにて厚生労働大臣 最優秀賞受賞
健康寿命をのばそう!アワードは、厚生労働省とスポーツ庁が主催し、生活習慣病予防に取り組む社会の形成に向け、生活習慣病予防の啓発活動及び健康寿命を延ばすことを目的とする優れた取組を行っている企業、団体、自治体を表彰します。
令和5年に実施された「第12回 健康寿命をのばそう!アワード」では、最終プレゼンの結果、応募85団体の中から山形市が最高賞である厚生労働大臣 最優秀賞に選ばれました。

山形市健康プラン2035
山形市では、令和7年3月に新たな健康づくり計画として「山形市健康プラン2035」を策定しました。三大原因を予防する「SUKSK生活の推進」を強化するほか、自然に健康になれる環境づくりや、女性と子どもの健康増進の取組を進めるなど、様々な角度から皆さんの健康づくりを応援します。